東京加害者臨床研究会

《研究会世話人・鈴木真吾による例会報告》

 東京加害者臨床研究会の参加者へのメール通信として送信された内容を抜粋して、例会報告を編集しました。世話人・鈴木真吾氏の人柄がにじみ出るような、ソフトな語り口で、例会の模様がなかなかに臨場感をもって伝わってくる内容ですので、ここに紹介します。本研究会に初めてのご参加を検討されている方,迷っている方は、どうぞ研修の様子を知る参考にしてください。
 (参加者への通信が、元々研修の様子を伝える目的でなかったため、報告が書かれなかった回がありますことを、ご了承ください。)

                             


【世話人による第16回例会(2018.2.18)報告】


 さて、2月18日、第16回を数える研究会が開催されました。
 今回扱ったテーマは「加害者臨床でのMRI派ブリーフセラピーの応用」です。
 暴力等の行動面だけを減らし止めればDVはおしまい、自分は加害者ではなくなったという表面的理解に決して留まらず、妻(恋人)との関係改善とその健康なパートナーシップの習得を通して、より本質的な生き様の変容を導くため、ブリーフセラピーの理論・技法を導入してみましょう、という回です。

 ブリーフセラピーの2つのアプローチ、問題焦点型で悪循環を断ち切るMRI(Mental Research Institute)の「偽解決」、解決焦点型で好循環の維持発展を狙うBFTC(Brief Family Therapy Center)/SFA(Solution Focused Approach)の「例外探し」。
 実際の面接相談の場では、2つのアプローチを自動車の両輪のように相補的に活用することで健康な関係の構築を目指すものと思います。
 研究会でもこれら基礎を簡単に学び復習しつつ、DV加害男性という特質に応用するため、MRIの偽解決を学びの土台として演習を行いました。

 偽解決。「自分がこんなに努力しているのに‥」と思っても実際には裏目に出ている。
 そこで<本当に望んでいることは何でしょう?>と加害者を単純な1点に動機づけ、妻(パートナー)との仲の良い関係に貢献する策をこそ試みませんかと強化する(問題の再定義)。そのためにセラピストは逆説的発想であるリフレーミング(Reframing:再枠づけ法)を用いて、加害者クライエントが思いのつかない策を提案する(課題の処方)。DV加害の模擬事例を基にした演習を4題、それぞれ特色ある場面で、どんな課題が処方できるだろうかと参加者の皆さんで知恵を絞り、発表し合いました。さらに、その一例をもとにして、処方が小手先の方法に陥るのを防ぐために、加害者自身の責任性の自覚を活性化する併せ技のアプローチが実演で紹介されました。

 ご参加くださった皆様より一部の方のご感想を紹介します。

【カウンセリング学習者:ボランティア(女性)】
 今回の例会テーマ「加害者臨床でのMRI派ブリーフセラピーの応用」について学びました。問題ある行動・認知などを問題とみなし、ワンポイント介入することによりクライエントの変化をはかる。” ワンポイント介入” は常にクライエントの態度や言葉を注意深く観察し、クライエントの価値観を崩し納得させていくのか。クライエントに寄り添いながら、クライエントのペースにのらずにどのように問題解決へ導くスキルを見つけていくべきか。
 ”介入の大切さ” 。何気ない会話のなかにも、ゆっくりと丁寧に行う作業は常に自分の価値観を持込まずに、「クライエントが納得し気づく言葉なのか」を探し求めていく作業は神経をすり減らし、よく観察し、忍耐勝負なのだと思いました。
 学べば学ぶほど・・・自分のものさしで図っていたかと。クライエントを混乱させるとの事でしたが、自分が混乱してしまうほどの演習でした。
 今回で五回めの参加ですが、毎回、参加者の職業もいろいろで研究会の雰囲気が違うものだと感じました。 草柳先生はセラピスト職人なのですね。未熟ものの私を研究会に参加させていただき感謝しております。 これからもよろしくご指導のほどお願いいたします。

【臨床心理士養成大学院:修士大学院生(女性)】
  理論や加害者に対するステレオタイプと、実際の心理療法のギャップ感を体験できたことは大きかったと思います。認知や行動を変えるという、今の課題に取り組むことの先に、世界観の変容を見越すことの大切さが伝わってきました。また、同じ思いを抱いている人達とお会いすることができて嬉しく思いました。

【人権相談室:相談員(女性)】
  加害者更生について臨床研究し改めて被害者の支援のあり方についても検討することが出来ました。加害、被害の両面に触れて行くことで両者における多面的なアプローチが見え、取り組みが難しい加害者更生にも風穴を開けることが出来ました。今後、更に両者について深いところまで理解が進むように加害者臨床研究会を続けて行きたいと思います。研究会でのロールプレイでの取り組みは、普段カウンセリングを行う上で自分の良いところ、芳しくないところが明確に分かり今後の取り組みに大変役に立ちました。
 また、巧みな加害者のあり方も見えてきました。分析力に優れた実践に力を与える良い研究会でした。ありがとうございます。

 以上、3名のご感想でした。
 加害者の凝り固まった思考・認知に刺激を与え揺さぶり、それでいて被害者の視点を絶対に欠かさずに。
 演習でもついつい加害者寄り、今回のテーマで言えば偽解決に加担してしまう発想は浮かびやすく、被害者の存在をまっとうに踏まえて加害者へ課題の処方をする技法の難しさを学びました。実践を重ねている講師より、加害者臨床に特有のポイントとして、「先手を打つ」課題処方が効果的と分かりやすい説明があり、参加者もまた刺激を受けたことと思います。ご感想からは真摯かつ純粋な姿勢で知らぬ世界を学ぼうとする参加者皆さまのお姿が目に浮かび、幹事スタッフとして嬉しく感じます(ご感想は懇親会でお話しする機会ができた一部の方に依頼したものです)。

 次回は5月19日(土)開催です。


 


【世話人による第15回例会(2017.11.18)報告】


 11月例会も多様なご職業、お立場をお持ちの方々がご参加下さいました。
 会はいつものように加害者臨床に求められる基本理念の話から入りました。
 ご新規で参加くださる方々が毎回おります。そのような方々のためと想い例会は必ず加害者臨床の基本理念の共有から始まっています。
 共有と申しましても、そう簡単ではありませんね。
 皆さん、いろいろな想いを、時に衝撃を覚える方もいるのかもしれません。

 私個人の例会報告ですので、随所で私的感想に振り返ることお許しください。
 最初に加害者臨床の基本理念を教わった時は、私自身も「そこまで必要?」とか「極端じゃない?」と驚きました。
 ですが、繰り返し参加し学び、何より実際の臨床場面で取り組む内に、加害者臨床の基本理念は本質的な核心であると思えてきました。
 不幸な生い立ちである加害者を支えるという臨床的行為にどこか悦に浸り、加害者という概念には必ず被害者がいるという前提を見ないようにしてきた、未熟な自分を知りたくなかっただけなのだなあと思います。今ではそれが臨床的行為と呼べるものではないことがよくわかります。
 
 さて、例会の内容に戻ります。
 加害者の視点、被害者の視点、それぞれを理解する大切さに触れつつ、臨床家・支援者たる者たちが自分の価値判断を持ち込まないよう努める。
 「中立」という臨床的発想それ自体が、加害者寄りのものであり、加害者臨床の実践にそぐわないことが力説されました。
 日本には古く「喧嘩両成敗」という発想がありますが、これもまた「中立」という価値判断の基準を持ち込んでいること、お話しに出ました。

 続いて、日本では古典的名著として知られるJ.L.Hermanの『心的外傷と回復』(中井久夫訳)より、「被害者側の証人になれ」という一節が紹介されました。こうした話題を出しつつ、加害者クライエントの責任性、被害者からの正当な怒りを扱うこと、とはいえ代行復讐者になってはいけない等、加害者臨床の基本理念について学ぶ場が設けられました。
 私は今回、加害者臨床は未開の地を開拓するかのようだと感じました。
 例会では加害者臨床の基本理念、加害者の中にある被害者性について、ある意味で研究会らしい議論が起きました。
 3年目を迎えるスタッフとしては会の活発さを嬉しく感じつつ、加害者への対応を巡る議論の様子、それはまさに参加者皆さんがスタッフも含めて、自分の立ち位置・価値観について闘わせているかのごとく印象を受けました。
 自分も自己主張したくなる欲求を堪え、参加者皆さんやスタッフが被害者に見えたり加害者に見えてしまったり、夢に出てきそうな体験でした。
 例会で紹介されたHermanの評価も調べてみますと賛否両論とのこと。私を含めて、世界・社会自体がまだまだ開墾の只中、成長途中なのだろうなと思います。

  例会後半では、いつものようにロールプレイを実演しながらの学習です。
 今回は「DV離脱の急性症状への対応」をテーマとして、「加害者が苦痛に向き合わないための防衛」、それへの面接時の対応について取り上げました。自分自身の加害を引き受けること、ずっと終わりなく、簡単な答えで楽になる道を選ばず探し続ける姿勢。本当に苦痛なのだろうと思えます、当事者にとって。少しでも本質的に加害者が苦悩を抱えられるように、不変化メッセージ(苦しいですよね‥)、変化メッセージ(仲良く生活してみたいんですよね)を織り交ぜること、解説されました。

 また「カウンセリング受ければ妻は戻りますか?」というありがちな質問へも、より本質的な自己変革へと動機づけるため、種まきと言えますが、はっきりと「今すぐは戻らないでしょう、ただあなた次第で、それはずっとではない」と、不変化・変化メッセージの活用実例を学びました。変化を促すことは、覚悟を促すこと。必然的に来談動機すら、むしろ来談動機こそ扱うべきポイントになると解説に至りました。

 時間の限りもあり詳しくはできなかったのですが、苦悩を抱え始めたからこそ「もう自分なんかどうでもいい」となりがちな加害者に、セルフケアの有用性を説くポイントも紹介されました。

 これを書いている年の瀬、また幼子が母の連れ(男性)に殺されるというニュースが流れています。
 私自身、加害者臨床の活動は困難で重く、逃げ出したくなる時があります。
 それでもなお、こんなニュースを見る世界は嫌です。とてもシンプルにそこは強く思います。
 こんな未熟な臨床家の私でも、微力ながら学び続けることで未来の子どもたちが健やかに安心して暮らせる世の中になれば、そんな想いを糧に何ができるのか自問自答するところです。

 自分の価値観を更地にしてみる。
 そんな想いを胸に抱いてでも被害者という言葉が1つでも減る社会にしてみたい、ただ無力に願うばかりの自分です。


                            


【世話人による第14回例会(2017.8.6)報告】


 今回のテーマは「パワーとジェンダー」でした。
 一見すると平凡な論点に見えても,実は加害者臨床の根幹に係る本質的な論点だなと思います。当会も14回目の開催となり,今回も福祉・心理・教育など多様な参加者皆さんと学びを深めました。 

 パワーという点では,ドラマを題材としてとある家族の風景を分析しました。
 1997年にTV放映された,薬師丸ひろ子主演「ミセス・シンデレラ」というドラマです。
 若い夫婦と,姑の同居。子宝に授かってほしいと,妻の気持ちをスルーして,夫(息子)に「贈り物でもして喜ばせて」と密かにたきつける姑。
 何も知らずに,夫の行為に感動する妻を前に,自分の策であると披露する姑。怒る妻をめんどくさそうにあしらう夫。
 かようなドラマの場面が題材として紹介されました。
 加害者臨床では,相談に来る当人(ひとり)の話のみから,家族内のパワーバランスがどうなっているのか査定することが大切であると講話がありました。
 
 こうした家族内のパワーバランスの歪みがDVの温床になり,「嫁とは‥べき」などの女性に抑圧・辛抱を暗に求める社会的価値観がそこに偏在しているなあ,確かに感じました。
 「せっかく俺が贈り物をしてやったのに,喜んだと思ったら,今度は小さなことで妻がわめいている,意味が分からない」。
 かような科白が夫から出てきそうだなあと思いました。
 我がことを振り返り,相談業務の初学者だと「ああ,妻も情緒不安定な人なのかな」等と浅はかな読みをしてしまいそうだとも,感じ至ります。
 スタッフでありながら(だからこそ?)私はいつも研修内容以外へと思念が広がるのですが,交流分析のストロークもふと浮かびました。
 不登校の相談などで私たちは日頃よく,ストロークに着目するという実践をしているかと思います。
 この子の不登校の背景には‥と,家族内のパワーバランスを読み解く心理的努力をしていますよね。
 「不登校=学校に行っていない」として,結果としての行為だけに目を向ける相談業務はほとんどないのではないでしょうか。
 (もちろん,様々なパワーバランス・背景を読み取った上で,効果的と思えば行動療法的アプローチを選択することはあるでしょうが)。
 子ども対象だとこうした分析の視点がよく働くのに,DV夫婦(カップル)とその家族になると何かこう分析が冷静に働かない時もあるなあと,反省させられた想いでした。
 
 続いて研修会では「手段と目的」という視点で,DVを読み解く大切さが講義されました。「結果としての行為のみに注目せず,動機や関係性の質に注目することが大事」。
 行為(行動)を変えることだけに重きを置いた加害者へのアプローチが,危険性をはらんでいるとの警鐘が解説され,「手段がどんなに素敵?(に見えても),目的がまこと相手を思いやるものでなければ‥本質的ではない,やはりそれはダメなのです」と,力説がありました。

 さらに研修会は,「男女対等なジェンダー観を持って接すると良い,かのごとく,社会的価値観を変えることが有効でしょうか。」と続きます。
 女性蔑視を捨て去り男女対等な価値観を持つことの良い面は認めつつ,加害者臨床には必須の前提があることを忘れてはならないと,講話が展開されてゆきました。
 加害と被害の関係では,イコール,加害者臨床では人権侵害・犯罪者を相手にするという,「非対等性」の視点を持つことが欠かせないと,講師の熱のこもった講義でした。
 
 スタッフとして傍らで聞いていた自分としては,数少ない加害者臨床を解説した洋書の邦訳版に,しばしば「責任をとらせる」という文言が出てくることを想い出しました。
 かような文言の真意が,「自分のジェンダー観は偏っていたなあ,男女は平等なんだ」と気づくことではない,それは明らかだと思えてきます。
 ジェンダー論への責任転嫁になっていますものね‥。

 当会代表の草柳講師は開業の心理相談機関での実践を通して加害者臨床の独自理論を立ち上げた方ですが,その理論構築では,加害者臨床では行動変化(スキル学習)やジェンダー観の変換(価値観の学び直し)といった,心理教育アプローチだけでは足りないという点が強調されています。
 今回の研修会でも,いつもながら,上記のような加害者臨床の実践の望ましいあり方,そして社会への警鐘が含まれていました。

 現場一筋で加害者(とその被害者)に向き合い続け,まさに「臨床の知」の結実の一端といえるのではと思います。
 あまりスタッフ自身が当会を持ちあげるような報告を差し上げるのも気が引けますが,加害者臨床には「パーソナリティの変容を伴う自己表現の改革」=心理療法的アプローチも必要なのだと,再度学び直すことができたという,私的な感想を強く致しました。

 研修会の最後にはいつものようにワーク演習も行われ「職場で困りごとを抱えて仕事を辞めたいとこぼす妻へ,思いやりのつもりで説教を垂れる夫」を扱いました。
 DV加害を脱するために心理面談に通っていることが前提の模擬事例です。

 講話の論点を盛り込むように,具体的な妻への優しい「手段(行為)」を例示しつつ,それが加害者臨床の本質的な目標(Target)ではなく,あるいは女性の代表的な心理を理解した「ジェンダー観」を示しつつ,それもまた加害者臨床の本質的な目標(Target)ではなく,と事例解説が進みました。
 こうした心理教育的アプローチをあくまで「面談の道具」として積極的に活用しつつ,当人への心理療法的アプローチを展開する重要性を,ロールプレイや参加者との議論を通して皆さんで学び合いました。
 
 スタッフとしてでもありますが,14回連続で参加していますと,加害者臨床の図式って,幼い子どもを育てる時と似ているなあと感じます。 
 ダメなものはダメと,我慢と倫理をしかと自分で考えられるようにしつけ,できたら認めほめる。
 私自身は加害者臨床の肝は共感性を備えてもらうことにあると考えることが多いのですが,まずもって共感性の標準発達では小学校に入る頃には相手への視点取得ができるそうです。
 これに比して,前段階の幼児の共感性の例として,「お母さんが泣いていると慰めるために,自分が好きなお菓子を差し出す」と講義で話したりしますと,これって加害者のこと??なんて,変に混ざってしまうことがありました。
 加害者臨床はまさに,「育て直し」の作業なんだろうなあと感じます。
 幼子の例とは明確に違うのは,法的にも,大人は自分のあり様に責任を負ってもらう必要が生じていますが。

 以上,例会ご報告のメールでした。
 いつもながら私的感想が多く入る内容で恐縮ですが,参加者みなさん,それぞれが違った感想を持たれるし,異なる見解をお持ちになるのだと思います。
 当会,加害者「臨床」の研究会ですので,実際のところ,こうした報告メールもさておき,研修会の場でご自分が体験されることが何よりの学びになろうかと考えます。
 臨床の学びは知識を入れるだけではどうしても不十分であると思えます。
 例会報告は私自身の体験と思念の記録のようなものですので,その点を十分ご留意いただき,ご機会が合いましたらまた体験にお越し願えますこと,心待ちにしております。


 


【世話人による第13回例会(2017.5.13)報告】


 さて、5月13日(土)に第13回の例会を開催致しました。
 いささか長文ではありますが,事務局幹事:鈴木の雑感報告にてご紹介いたします。
  
 研究会では,いつも前半で「加害者心理」の基礎を復習して学び,後半ではその都度,加害者への心理的対応(面接)についてトピックを学び深めています。
 今回は「加害者臨床におけるジョイニング」をトピックにしました。

 ジョイニング(joining)は,単純に英語でいえば「join=参画する」。
 心理技法としては,家族療法,ミニューチン先生の構造派が強調したひとつの技法論として,心理士ほか,相談援助職の初学者に幅広く紹介されていると思います。
 
 家族心理学辞典には「機能不全にある家族を再構造化し,治療目標を達成するために,治療者が家族システム内のメンバーに仲間入りをし,家族と一緒に治療システムを形成する手段」とあります。
 結果的に,あえて意図的に,強調を目的として,心理面接で眼前に持ち出される「問題の言動」に対して,「一緒になって最初から肯定」という心理士(面接者)の姿が求められてくるかと思います。

 ジョイニングの技法論の一部として,
 トラッキング(tracking)=「治療者が,家族に今までどおりにコミュニケーションを続けるよう支持し,その流れに治療者がついていくこと」
 アコモデーション(accommodation)=「治療者自身の言動を家族の交流に適合させること」

 などという点からしても,「付いてゆく,適合させる」という姿も,ジョイニングの技法論を表現しているといえるでしょうか。

 今は家族療法に限らず,臨床心理の教科書では,「ジョイニング=溶け込む」として,まさに仲間入りのイメージ,積極的で能動的な対応(技法)として描かれています。
 ラポールと同類の心理技法として紹介されることもあり,クライエントとの相互の信頼関係をはぐくむ戦略として,教わる場合も多いのではないかと思われます。

 こうした学び自体を否定する必要はなく,クライエント(対象)やその課題の特質によっては,もちろん効果的ですし,様々な現場の心理面接で多用されています。
 ですが‥,「加害者臨床にとっては効果的,有益といえるでしょうか?」,この点が今回のトピックになりました。

 加害者臨床でのジョイニングの技法論には,ある種の特異性があり,「相手の言動を問題と見なさない」ではなく,「はっきりと明瞭に,問題であると見なす」ことが欠かせない。
 そしてなお,自身の問題(加害)に目を向け,直視して,人間として生まれ変わる,まっとうな人として生き直すための努力に奮闘する姿勢にこそ,ジョイニングする。
 かような論点が取り上げられました。

 これには草柳流の真摯な,加害者に対する職業的倫理観が前提となっています。
 研究会資料に度々登場するフレーズ:「加害者には『人間として許されない行いをした』存在として一旦否定する形をとりつつ、より根源的な側面の『人間が調和的な関係を志向する』存在であることや,
 『犯罪とはあい入れない』という倫理の問題を共有できる存在として向かい入れる、という二重構造をとる」
 ということになります。
 
 必然的に,別の心理技法「直面化(confrontation)」が必須となります。
 精神分析を志向する流派(技法体系)で紹介されることの多い「直面化」は,英語の意味そのまま,「対決(化)」とも。
 まさに,加害者としてのクライエントの「眼前(front)」に,心理士(面接者)は対峙しなければなりません。
 ことに精神分析を志向する流派でも,直面化は面接中期に用いる技法であり,面接初期で使う技法としてはほぼ紹介されないと思います。
 しかし,加害者臨床では,面接初期はもちろん,初回面接にても(こそ),直面化の技法を巧みに織り交ぜることが肝要であると,学びました。

 生易しい面接ではなく,自ずと,心理士(面接者)は意識集中を高めて,加害者クライエントの変容に資するリソースを見逃さず。
 直面化のち,出現する抵抗(resistance)にジョイニングすることが大切であると,力点を置いて解説がなされました。

 トラッキング(tracking)は,英語そのままでは,今の時代ではネットなどで情報を追尾されてしまうこと,ストーカーと同じような意味で使われるそうです。
 まったくもって,こうした皮肉に,加害者に対応する職責のある方々が陥らないよう,私自身,倫理観を高めた次第です。

 いつもように事務局幹事:鈴木の私見ですので,日々の勉学のご参考程度になれば幸いです。
 また,今回の研究会でもロールプレイにて技法演習しておりますので,近々販売するDVDでよりリアルに上記内容に触れることができます。

 イギリスのコンサート会場での自爆テロでは,8歳の少女が犠牲になった記事が出ています。
 8歳だからでもなく,成人が犠牲になってもなお悲痛であることに変わりありませんが,私情を持ってしても子どもの犠牲は胸が痛みます。
 加害と被害のテーマは実は本当に至る所に,未解決のまま,世界中に蔓延しているなあと感じます。
 偉そうなことは言えませんし,国家レベルのテロ対策に何も貢献できていない自分ですが,自爆犯を生み出す前に何かできないものかと思います。
 人生にいくつもの岐路があって,なぜ自爆テロ犯という道「しか」なかったのだろうかと。
 加害者が存在しなければ,被害者は生まれないという,シンプルな想いをあきらめず,出来得る活動を続けてゆければと願う次第です。

 次回,8月の例会は8/6(日)に開催です。
 飯田橋駅に直結の,大きなビルの中にある会場です。他の地下鉄もリンクしており大変便利で,また暑い中でも快適な会場です。

 加害者臨床に関して扱ってほしいテーマも随時募集しております。
 ご都合叶いましたら,皆様の,またご紹介者さまのご参加をお待ちしております。



                            


【世話人による第12回例会(2017.2.12)報告】


 さて、2月12日(日)に第12回の例会を開催致しました。
3年間で12回、延べ60名を超える志のある方々にご参加いただくことができました。ここに改めて皆さまに感謝申し上げます。

 今回は加害者臨床における「アンガーマネジメントを超えた先にあるべきもの」について、学びました。
アンガーマネジメントは、マネジメント=管理の名が示す通り、怒りを覚えた時にそれを直接的に出すことがないよう、またそもそも出さないように、自己努力を図るものですね。「3秒ルール(ちょっと我慢!)」や「タイムアウト(場を去る)」が有名かもしれません。

 こうした行動変容を促す技法は、加害者臨床においては短期の危機介入を別として、やはり長期的な人格変容には効果が薄い、果ては逆効果である深刻な可能性まで学び合いました。「自分はアンガーマネジメントを学んでこんなに我慢しているのに‥!!」という、怒りを抑えるための新たな怒りが加害者には容易に起きやすいことは、想像に難くありません。

 加害者臨床では、本質的に人格変容を求めねばなりません、と強く思います。アンガー=怒りに際しても、そもそも「なんでそんなことですぐ切れるの?!」という事象が、実に数多く、加害者には存在する。

 例会では別居中の妻子と休日に会うDV夫という設定で、リアルな食事場面が取り上げられました。会えない期間の妻子の現状に思いを馳せず、些細なことで家事に説教を始める夫、自ずと不快な気持ちになる妻、訪れる沈黙。場を取り繕う発言を担う子ども。相談業務に関わっておいでの方であれば、しばしばお目にかかる一場面でありましょう。「加害」という切り口でまっとうに問題を見立ててみると、夫の本質的な変容が肝要であることが分かってくるのではないでしょうか。

 演習では「(説教する前に)妻子の立場で考えてみることの圧倒的欠落」「沈黙という手段に頼らない、誠意ある言葉での説明」「傷つけている子どもへの謝罪」、いずれも加害者たる人物には備わっていないことが多い行動として、それらを身につけるよう促すアプローチが丁寧に講釈されました。

 加害臨床の原則はある意味不変で、「加害者に共感性を」求めることであろうと理解しています。当会のロールプレイ演習をご覧になった方は、ゲシュタルト療法の技法として紹介されることが多い、エンプティ・チェアを活用して、加害者に妻子の立場、妻子の気持ちを慮るよう促すさまが浮かぶことと思います。今回も子どもの身になって、丁寧に父親が謝るシーンを演習では再現致しました(宣伝になりますが、こちら今回発売のDVD収録になります)。


 私見ではありますが、アンガーマネジメントは、マイナスをゼロにする技法。それに比して、加害者臨床に求める原則は、共感性の獲得、それはマイナスからプラスへの行動変容といえましょう。
 人格変容を促す心理的アプローチの最重要である「直面化」技法は、それはもう本人にとってきついものですが、心のお遍路さんとでも言うべき、苦しい一人旅をしていただき、生まれ変わっていただきたいものです。

 折しも、ニュースでは「面前DV」という用語が出るようになりました。DVが与える子どもへの過酷な傷について世間の認識がより変わってゆくといいなと願うところです。さらに見知った方も多いかと思いますが、ストーカーに対する警察と精神医療の公的連携が始まった今年度、警察が受診を勧めたうちの25%=4人にひとりが、医療の門を叩いたとのこと。DV加害者にも、こうした公的促しが行われる時代が早く来るようにしなければなりませんね。

 まずはそこからという話も、情けない気も致しますが。加害者ひとりひとりに地道に関わってゆくことは、その向こう側にいるより数多くの人を救う道になることでしょう。う。

 次回例会は、5月13日(土)に開催です。
ご都合叶いましたら、またお会いできますこと心待ちにしております。


 

 
【世話人による第11回例会(2016.11.26)報告】


 さて,3年目を迎えた東京加害者臨床研究会,11月末に例会を開催いたしました。福祉(児童/女性),司法,教育,医療ほか,多様な職務の方々がご参加されました。

 初参加の方々が多く,改めて加害者臨床の原点を再学習し,加害者と真摯に向かう個人面接について,
 基本エッセンスである「覚悟」を忽せにしない直面化を,ロールプレイにて体験学習いたしました。

 そして,社会文化がいかに加害者に加担しているか,加害者臨床に求められる文化的正義の価値観を,事例ワークを通して学びました。

 初めて加害者臨床に触れる方々にはインパクトの大きい内容もあったと思われる印象ですが,
 これ全てみな,加害者のことばかり考えているように見えて,被害者の側に立つという前提が知れたことと思います。

 質疑応答も熱いやりとりが交わされ,職種や現場に限定されず,実に多く広く加害者が潜在しているか,
 そして職種・現場ごとに,どのように加害者臨床のエッセンスを取り込んでゆけばよいか,
 熟考させられる機会となりました。

 加害
者臨床での個人面接の理論・技法を,各職種・現場にて応用展開させることは,今後の重要な課題と相成りましょう。 

 以上,事務局(私)の私見による感想でした。
 さて,次回第12回例会は,2017212日(日)の開催です。

 大東文化会館を会場にして行います。


                             

 
【世話人による第10回例会(2016.9.11)報告】

 さて,過日9/11(日),第10回例会を開催することができました。
 加害者臨床でもいかに,心理面接の基本が大切か,身に染みる勉強会となりました。

 「リソース(資源)」への注目がテーマでした。
 名作「アルプスの少女ハイジ」の一コマを題材に,リソースへの注目を学びました。 ご存じの方も多いかと思いますが,この作品にはハイジとおじいさん,友達のペーター。そしてお金持ちのお嬢さんクララが登場します。

しばしば「クララが立った!」がTVバラエティやCMにも取り上げられますが,クララは身体面よりもなお,こころの面で「歩けない(歩かない)」。

 今研修会では,なかなか歩く練習に挑まないクララに,ハイジとペーターが「もっと頑張れ(風に)」詰め寄り,クララが泣き出すという一コマを扱いました。

 おじいさんは静かに,そして丁寧に言葉・態度を尽くして, 敢えてまとめてしまえるならば「願望があるからこその苦悩・戸惑い(という趣旨)」を,代弁します。

 加害者臨床ではとかく,「もっとちゃんとしろ,頑張って向き合え」と言いたくなることでしょう。

 被害者のことを想えば,むしろ被害者のことを想わねばならない臨床であるからこそ,心理面接の基本である「リソースへの注目」が面接者側に生じにくい。

 リソース,そしてリフレーミングがいかに,対応・変化が困難な対象者への面接で大切となるか, 改めて学び直したように思える回でした。

 次回第11回は,11/26(土)に開催です。


 

 
【世話人による第9回例会(2016.5.21)報告】

 さて,去る5/21(土),本会第9回の例会を開催することができました。加害者臨床の技法論がベースとしている,より積極的で指示的な,心理面接技法の丁寧な講習が行われました。

 心理職の間でも日本では未だマイナーな,M.エリクソンの紹介など,実践現場に役立つことを主眼に置いた勉強会でした。

 加害者臨床においては,随所に「被害者の視点への共感,それを行動として体現する」を,加害者に求めるわけですが,今例会では一見よくある夫婦の光景が,いかに妻への共感に欠いたものであるか,

 加害者事例を前提としつつ,その気づきから対処行動の促しまで,体系的に学びました。

 多くのご参加された皆様より,好評をいただき感謝申し上げます。(今例会よりアンケート実施しております)。

 さて,次回第9回は,9/11(日)に開催です。通例では8月開催としておりましたが,夏休みシーズンで各会場ともイベントが多く,次回は9月といたしました。

 また,研究会の記録映像(DVD)を販売しております。実践演習(ロールプレイ)と質疑応答を中心としたもので,研究会の様子が分かる内容となっています。

 恥ずかしながら私も加害者役で出ておりますが,細かくリアルタイムな面接技法のやりとりは,映像教材に勝るものはなく,
 復習や今後のご参考になろうかと思います。

 研究会発信のお手製なので,教材DVDとしてはかなり安価でご提供しております。 こちらDVDの販売リストも,開催案内(PDF)の2頁に付けています。

 どうぞご参照ください。


                     

 
【世話人による第8回例会(2016.2.21)報告】

 花冷えの候,皆様にはご健勝のことと思います。
 いつもお世話になっております。
 本会も丸2年,計8回の例会に達することができました。

 医療・福祉・看護・心理・・,様々な分野の方とお会いすることができ,加害者への真摯な対応に関心のある方,そのすそ野が広いことを知ることができました。

 一方,ご参加皆様が加害者または加害者心性を持つ相手に,手探り状態で関わっている状況も見え,いまだ日本では数少ない,本会のように「加害者臨床」に取り組む団体が活発にならねばと,個人的に燃え始めているところです。

 さて,3年目を迎える例会は,5月21日(土)に開催です。
案内を添付致します。ご参加希望の方はご連絡をお願い致します。

 本会は3年目の節目に,代表:草柳和之先生,事務局幹事:鈴木真吾・飯田真理子,という分業制になります。

 加害者臨床についての専門的なお尋ねなどありましたら「代表まで」,またこれまで同様に例会の運営企画に関することについては「事務局まで」,どうぞお問合せ下さい。

 どちらかよく分からない場合は,お気軽に事務局:鈴木までお問い合わせ下さい。


 
           

 
【世話人による第4回例会(2015.2.8)報告】

 さて,立春とはいえ寒波も厳しくまだ冷え込む日々が続いておりますが,皆様いかがお過ごしでしょうか。

 さて,2/8(日)に第4回東京加害者臨床研究会が開催されました。
 季節開催としてちょうど1年。無事に4回を数えることができました。
 御礼申し上げます。

 また私の印象記録になってしまいますが,第4回の様子をお伝えします。
 ご新規参加の方が8名を超え,医学から法曹界まで幅広い分野の方がお見えになりました。この分野に関心があるとのことで,福祉を学ぶ大学生も来てくれました。

 社会をベースにした臨床を展開されている,草柳先生の「加害者臨床」ならではの会だなと思いました。

 恒例のように先生を講師に迎えての研修会では,いつものように2本立ての内容でした。社会的背景や社会的視点の大切さを学ぶ,前論。

 実際の加害者に面接指導で対峙するときの,コアなエッセンス。

 このたび,精神医学の世界ではトップ・スタンダードな研究雑誌「精神療法」に, 草柳先生のエッセイ(実質的に論文)が掲載されました。「暴力の心理」に関わる特集号です。その中でも触れられているのですが,日本ではあまり適切とはいえない,加害者への心理アプローチが拡散しているとのご指摘。

   【草柳氏の論文の掲載誌】

 今回の研修会では,その点でグループのみで加害者を変えるという取り組みをしている団体。その概要と問題点について,ご講義いただきました。

 そこから,真に加害者を更生変化させるために,個人の心理面接も重要であることをご説明いただきました。

 そしていつものように,加害者への面接技法に関して,デモンストレーションを通してご教示がありました。

 他に,草柳先生が上映記念トークイベントにご出演される,映画「ら」のご紹介などがありました。(実際の性犯罪被害者の女性が監督を務めた,ノンフィクションに近い作品)。

 以上,私見になりますがご一読いただきありがとうございました。


                            

 
【世話人による第3回例会(2014.11.22)報告】

 さて,11/22(土)に第3回例会が開催されました。

 新規の方も毎回お越しいただき,この分野の潜在的な関心の高さがうかがえるなと思いました。

 いつものように草柳先生を講師にお迎えして,加害者対応の面接スキルを学びました。今回は特に,「直面化」のセットとして,いかに加害者への
「共感」が重要かを教えていただきました。


 一般的な心理面接での共感を超え,一種タブーとも言われそうなくらい「極端な共感」が必要である意義を,丁寧にご説明いただき,本会の特徴でもある講師によるロールプレイのご披露で,実践的に学ぶことができた会でした。

 さまざまな一般的といわれる心理面接のタブーを,ある意味で盲目的に繰り返すことなく,加害者という特異な心理的・社会的存在に適した技法に昇華させたゆえの,「極端な共感」技法。

 このような発想や技法も,他では学ぶことはできないだろうと考えさせてくれる会でした。参加者みなさまからも,前2回よりもさらに活発に議論伯仲となった印象です。

 最後に,精神医学系専門雑誌「精神療法」の最新号に,草柳先生の論文が掲載される旨,紹介させていただきました。20151月刊行予定です。

 心理系専門雑誌「こころの科学」に続き,いわゆる業界大手の専門雑誌が加害者臨床の分野にて,草柳先生の理論展開を掲載する価値を認めているものと思います。感動です‥。

  【草柳の論文の掲載誌】

 以上,今回も私的感想です。参加者みなさまのお気持ちを汲めていないかと思いますが,簡単な通信になっていれば幸いです。


 

 
【世話人による第2回例会(2014.8.17)報告】

 模様が続きすっかり暑さが遠のいた分,寒さを感じることもあり身体が付いてゆくのが大変な時節となりました。ご体調など崩されずにお過ごしでしょうか。

 さて,8/17に第2回例会が開催されました。

 毎回,講師みずから臨床場面のスキルをロールプレイにて披露していただける点が,本会では特出しております。今回も初回参加者の方が手を挙げて下さり,相談者役を引き受けていただきました。

 加害者臨床という本邦では稀有な領域での実践が長い講師により,
 冷静沈着,底に流れる熱い意志と情熱に溢れた,実用的なスキルを学ぶことができました。

 また,本会研修会ではドラマやアニメに渡る多様な映像にも着眼して,面接場面のあり様や加害者臨床に不可欠な社会文化的視点を学んでいます。

 今回は「大河ドラマ 徳川家康」の一場面から,加害者と対峙するときの面接エッセンスを取り上げていただきました。過去には「志村けんのお笑い番組」や「アルプスの少女ハイジ」も紹介されました。

 以上はあくまで私見ですが,非常にユニークな研修会です。
 加害者臨床にご関心のある方でしたら,なおその価値を実感できるものと思います。

 年4回開催を目安に活動を続けていきたいと思いますので,ご都合が付くときはどうぞお気軽にご参加ください。

 第3回は次の日程で開催いたします。
 日時:11月22日(土)14時〜17時


                            


【世話人による第1回例会(2014.5.26)報告】


 第1回東京加害者臨床研究会の立ち上げで,世話人を引き受けさせていただきました,鈴木真吾です。

 以前に参加した研修会での面接技術の復習になり,そしてまた新聞記事をご紹介いただいて,加害者臨床が世間でどう報道されているのか,自分自身の加害者臨床への関心が高まりました。

 草柳先生より,第2回東京加害者臨床研究会の案内が届きましたのでお知らせいたします。添付ご確認ください。メンタルサービスセンターのHPにもアップされております。

 お知り合いの方など,広く情報をお伝え願えれば幸いです。

 この後,第2回例会に向けて議題の検討など進めて参りますが,皆様からも例会で取り上げてほしいことなどありましたら,どうぞお気軽にお知らせください。

 至らぬ点もあるかと思いますが,今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

    


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